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昼休みのあとに眠くなるのはなぜ?

公開日: : 最終更新日:2014/06/12 睡眠に関する基礎知識

sleepiness

睡眠覚醒リズムのピークが午後に訪れる

昼休みのあとはどうしても眠くなってしまう、なんてことはありませんか? 午後の業務や会議、授業中など、13時~15時あたりの時間帯は不思議と集中力が途切れがちになり、眠気を我慢するのが大変になります。

午後になったら眠くなるのは、昼食をとってお腹がいっぱいになり、胃に血液が集中しているからだ、と考える人もいるでしょう。しかし、昼食を抜いたり、時間をずらす、分割してちょっとずつ食べるなどの対策をしても、やはり同様の時間帯に眠くなることが実験によって確認されています。つまり、食事とは関係なく午後は眠くなるのです。

それでは、どうして昼休みのあとの時間帯は眠くなりやすいのでしょうか? 実は、午後の眠たさは人間の生体リズムである睡眠覚醒リズムと大きくかかわっているのです。

>>睡眠を支配する3つの生体リズム

起きてから8時間でピークを迎える

睡眠覚醒リズムは、8時間後と22時間後の1日2回大脳を眠らせる作用を働かせます。朝6時に起きた場合は、14時ころに眠気が襲ってくる計算になります。人によって個人差はありますが、早朝に起きた場合はだいたい13時~15時ころがもっとも眠い時間帯となります。ちなみに、22時間後にも眠気が訪れるので、徹夜をしていると3時~5時ころに強烈な眠気が襲います。チェルノブイリ原発事故など、ヒューマンエラーによる歴史的な大事故の多くもこの時間帯に起こっています。

睡眠覚醒リズムは、交通事故のデータでも裏付けることができます。昼14時ころと明け方の4時ころは居眠り運転の事故発生件数が平常時の2~3倍になることが統計で確認されており、1日2回の眠気が襲ってくることは間違いないと言えます。

このメカニズムは、昼間に昼寝をする動物を考えればわかりやすいです。気温が高い時間に動き回るとエネルギーを余計に消耗するので、この時間帯は居眠りして動かないようにするのです。特に野生の動物はいつ食事ができるかわからないので、エネルギーはできるだけ節約する必要があり、生きるためのシステムとも言えます。人間にも、そういったシステムが本能的に組み込まれており、昼の気温の高い時間に眠くなるようにセットされているのかもしれません。

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午後の眠気は睡眠の質が低下しているサイン

午後に眠くなりやすいと言っても、眠くならずに過ごせることもあります。そうでなければ、午後は全員が眠気に襲われて仕事にならない状態になるでしょう。しかし、実際はそうではありません。午後になっても、みな普段と変わらずいつも通り仕事をしています。中には眠気を我慢している人もいるでしょうが、基本的にはだいたいの人が覚醒状態を保ったまま仕事ができています。

これは、日ごろから質の高い睡眠ができており、生体リズムが整っていて、脳内の睡眠物質の蓄積も少ない状態であれば午後になってもそれほどの眠気は起きないことを示しています。つまり、睡眠覚醒リズムの作用により誰でもある程度の眠気は起こるが、うとうとして集中力がなくなるほどではない、という状態です。

ところが、朝に日光を浴びてメラトニンを減らすことができていなかったり、日ごろの睡眠不足によって睡眠物質が脳内に溜まっていたりすると、朝起きたときは平気に思えても、午後には猛烈な眠気が襲ってきます。つまり、「午後になると訪れる耐えられないほどの眠気」は、睡眠の質が低下していることを教えてくれるサインと言えるのです。

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