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最適な睡眠時間は何時間なのか?8時間睡眠論はホント?

公開日: : 睡眠に関する基礎知識

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睡眠時間はほどほどが一番いい

「何時間眠れば疲れがとれるのか」
「何時間眠るのが最適なのか」

こういった疑問を持たれている人は多いでしょう。一説には8時間くらい眠るのが最もよいという話もあります。ここではその「最適な睡眠時間」について検証してみましょう。

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ショートスリーパーもロングスリーパーも個人差の範疇

ナポレオンは短眠で有名で、3時間しか眠らなかったという伝説を残しています。逆に、アインシュタインは毎日10時間以上眠っていたそうです。ナポレオンの話は、ショートスリープが時間節約や効率化に優れているという例として使われる一方で、アインシュタインの話は優れた脳を持つ人物は長時間の脳の休息が必要という文脈で語られます。とはいえ、どちらにも医学的に明確な根拠は見つかっていません。

むしろ医学的に考察すると、3時間の睡眠だと短すぎて能力が十分に発揮できなかったはずですし、10時間睡眠は長すぎて健康トラブルが疑われます。なんらかの睡眠障害にかかっていて、長時間睡眠を余儀なくされていた可能性もあります。
結局のところ、二つの例からはどのくらいの睡眠時間が最適なのかの答えにはなっていません。

一般的には、8時間程度の睡眠か理想的とされています。その仮説を信じている人にとっては、睡眠時間がそれ以下になると、自分は睡眠不足でぱないか?と感じてしまうことでしょう。事実、病気にかかっている人はよく眠りますし、その分回復が早まることは経験的に明らかです。ですが、健康に過ごしている人にもその説は適用されるのでしょうか。

8時間睡眠がよいとされている理由

8時間睡眠というと、早朝6時に起きる場合は22時に寝なければなりません。現代社会において、22時睡眠はやや早いように感じます。

昔から最適な睡眠時間に関する謎は盛んに議論されていました。さまざまな実験が行われ、被験者の睡眠時間を徐々に短くしたときに、作業効率がちょっとずつ下がり、ミスも増えるという報告が数多く出されています。途中で1回のみ5時間睡眠に抑えた場合は眠気がそれほど発生しないが、数日継続させると眠気が非常に強くなったそうです。その結果、8時間睡眠程度がもっとも眠気の発生が少なく、効率低下が抑えられる睡眠時間と考えられたのです。

ところが、この実験には問題点があります。睡眠時間の測定を、「寝床で過ごす時間」で計測しているのです。そのため、実際に眠っていた時間に関しては不明瞭な点が多いのです。寝床に入ったからといって、すぐに寝付けるとは限らないため、実際には平均睡眠時間そのものは実験結果よりもっと短かったと考えられるのです。

そこで、睡眠時間をもっと客観的に評価できる「睡眠ポリグラフ検査」が用いられるようになりました。そのデータによると、15歳程度までは平均睡眠時間は8時間程度ですが、25歳くらいで7時間、40歳前後で6時間半、70歳前後では6時間と、年齢が上がるにつれて睡眠時間は短くなっていったそうです。

8時間睡眠にこだわる必要はない

欧米に比べて日本の睡眠時間は少ないという話を聞きます。しかし、これは寝床についてから起床までの時間を調べたアンケートの結果であり、実際の睡眠時間ではありません。国によっては覚醒してもしばらくはベッドの上で新聞を読んだりして過ごす人もいたりするので、こういったデータは「朝どのように過ごすのか」という文化の差を示しているにすぎない可能性があります。

むしろ、生活習慣病の研究によれば睡眠時間は長すぎても短すぎてもよくなく、高血圧や糖尿病の確率が上がるというデータがあります。アメリカの実験データによると、睡眠時間が6時間半~7時間半程度の人は、それより短い人・長い人に比べて寿命が長いという結果も出ています。

これらの結果を総合すると、睡眠時間は「8時間」にこだわる必要はなく、平均値がもっともよいと言えます。「寝る子は育つ」という言葉が示すとおり、若いうちは成長のために8時間程度の睡眠が必要ですが、その後はだんだんと睡眠時間を短くしてもよく、6時間半から7時間半くらいの間に収めておけば問題ないということです。

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