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不眠症の原因~ストレスや寝すぎ・加齢など~

公開日: : 最終更新日:2014/06/12 不眠症・睡眠障害の原因、対策

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不眠症は誰にでも可能性がある

不眠症とは、寝たいときに眠れない、眠り続けることができない症状を指す睡眠障害の一種です。必要なときに眠れないため、日中に急に眠くなって仕事に支障が出たりイライラするなどの悪影響が出るほか、うつ病の発症に繋がってしまうこともあり、つらい思いをしている方がたくさんいらっしゃいます。

ここでは、不眠症の原因のうち、主流のものをいくつか紹介します。

不眠に対する不安

普段は眠れるのに、今日はどうも寝付けない…という経験なら誰しもしたことがあるはずです。遠足や受験、大事な会議の前日などは、楽しみだったり緊張したりでなかなか寝付けません。次の日のイベントが精神的なストレスになってしまっている状態です。そのまま起きていてはまずい、ということで布団に入って眠ろうとしても、逆に目が覚めてしまいます。しっかり眠らないと次の日眠くなって困るのはわかっているのですが、気持ちが焦って不安が生じ、不安によって脳が緊張して入眠を阻害してしまうのです。

こういうことは、老若男女関わらず誰にでも起こる可能性があります。ですが、通常は眠れなかった次の日は疲れ切ってすぐに眠くなり、いつもより早く寝ることになります。場合によっては、いつ眠ったかわからないくらい寝つきもよいでしょう。しかし、中には寝付けなかった経験を引きずってしまい、きちんと眠ることに執着してしまう人がいます。必要なときに眠らないとパフォーマンスが低下して次の日に苦労すると思い込み、イベントごとなどがない日でも睡眠時間や寝つきに強い関心や恐怖を持つことになります。そうなると、その「睡眠への不安」が精神ストレスとなり、毎晩イベント前日のような状態になって長期的に眠れなくなってしまうのです。

また、健康に過度に気を使っている人も不眠症のリスクがあります。こういったタイプの方は「健康には早寝早起きが一番」をいうイメージを持っており、気持ちよく入眠できるかどうかに強い関心があり、そして不安を抱いています。この不安により眠気がなくなってしまい、寝つきが悪くなってしまうのです。そうすると、次に日は前日眠れなかった経験を引きずるので、今日こそはスムーズに寝付きたいという気持ちで頭のなかがいっぱいになり、また眠りにくくなります。この悪循環が続くことにより、長期間の不眠症となるのです。

一般的に人は眠るときに部屋を暗くします。しかし、人間は本能的に暗闇に危険をを感じる生き物であり、無意識に恐怖心を抱きます。寝付けないでいるとどうしてもいろいろ考えてしまいますが、暗闇の中にいると恐怖心からどんどん悪い方に物事を考えてしまいます。そして眠れないことによる不安を増幅させ、不眠症を加速させていってしまいます。

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寝すぎが原因の不眠

特に定年退職直後の人に多い不眠が「寝すぎによる不眠」です。

それまで忙しく働いてきた人は、定年退職後はたっぷり眠ってゆったりした生活を送りたい、と思うものです。自分らしくすごすために趣味やスポーツなどの時間を増やそう、夜は早く寝て、日中活発的に過ごそうと思う人もいるでしょう。ですが、実際に退職して睡眠時間を増やしたら、眠りが浅くなってちょくちょく夜中に目覚めてしまい、眠りの質が下がって日中のパフォーマンスが悪くなる人がかなりの数いらっしゃるのです。

この状態になった人には、共通の特徴があります。仕事をしていたころは1日5~6時間程度の睡眠時間だったのに、退職後は8時間~9時間寝るようにしている人が多いのです。たっぷり眠ろうとして、仕事をしていたころより早く寝て遅く起きるようになっているのです。

人間には、年を取るほど睡眠時間が短くなっていく特徴があります。成人直後の必要睡眠時間は7時間程度ですが、年を取ると平均値が短くなっていき、65歳になると平均睡眠時間は6時間ほどになります。定年退職後の年齢ともなると、長時間の睡眠はそもそも生理的に無理があるのです。

さらに、睡眠の深さは日中どのくらい覚醒していた時間に影響されます。長く覚醒していればいるほど、眠くなりやすく、眠りも深くなります。したがって長時間深く眠るためには、その前に長時間覚醒している必要があるのです。ですが、1日は24時間と決まっているので、長時間眠るほど覚醒している時間は短くなり、眠りが浅くなるのです。

つまり、仕事から解放されてストレスがなくなったのに眠れない理由は、早寝遅起きをしてたっぷり眠ろうとしたのが原因なのです。

睡眠が浅かったり、うまく入眠できない経験をすると、睡眠時間を補おうとしてさらに早く寝て遅く起きようとしがちです。そして寝床で眠れずに過ごす時間がどんどん伸びてしまい、不安が増幅して不眠が慢性化していくのです。長く眠ろうとすればするほど、布団にいる時間が増えて眠りの質が悪くなり、不眠となってしまうのです。

現在の医学では、6~7時間の一般的な睡眠時間の人に比べて、短時間睡眠や長時間睡眠の人は高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のリスクが高まると言われています。定年退職後で時間にゆとりができたとしても、過度にしっかり眠ろうとせず、ほどほどの睡眠時間にとどめたほうが、日ごろの活力の面でも健康面でもメリットがあると言えます。

加齢に男女の睡眠タイプの違いによる不眠

人間は年を取るとだんだん早起きになる傾向があります。これは加齢にともなって体内時計がだんだん朝型になってくるためです。ところが、この「朝型化」には男女差があることがわかっており、男性の方が朝方化が顕著となります。

男性は若いころは夜型の傾向がありますが、女性は若いころから朝型の人が多くいます。そして、男性は年を取るにつれてどんどん朝型化していく一方、女性はそれほど朝型化しません。そのため、55歳ころには男性と女性が逆転し、男性の方が朝方の傾向が強くなります。

夫婦の場合、夫が朝型化してどんどん就寝時間が早くなります。それほど朝型化していない妻が就寝時間を合わせてしまうと、自然に眠くなる時間より早く寝床につくことになり、不眠症に陥ってしまうことがあるのです。事実、女性の睡眠障害が増えるのは50代からとなります。50歳を過ぎたら、夫婦仲に問題がなくてもそれぞれのタイミングで寝たほうがよいでしょう。

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