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ストレスは寝ても解消しない!睡眠による記憶整理のしくみ

公開日: : 睡眠に関する基礎知識

fearphoto credit: *eddie via photopin cc

恐怖感は眠るほどに定着する

 人間の脳は他の動物に比べて非常に大きくなっており、高い機能を保持しています。そのため、いらない記憶はどんどん忘れて脳の中を整理する機能があると考えられています。そして、記憶の消去はレム睡眠(夢を見る睡眠)の間に行われるとされました。

>>レム睡眠とノンレム睡眠とは?夢との関係

忘れる機能がなければ人間の脳は記憶で膨れ上がり、機能を低下させてしまうというのが定説です。

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嫌なことは寝て忘れたい

 ストレスがたまっていたり、何かトラブルに見舞われているとき、人は「もう寝てしまおう」と思うものです。厚生労働省が行った調査でも、ストレスを感じたときの対応として、「眠ってしまう」と答えた人は20%を超えていたそうです。

 ところが、嫌なことに対して、寝て解消してしまおうというのは実際には難しいことが多いです。気がかりなことがあると布団に入っても目が冴えてなかなか眠れず、やっと眠れてもすぐに目が覚めてしまいます。これは、人間の本能に根差した機能であり、危機管理機構の作用なのです。

 人類のはるか昔の祖先にとって、ストレスとは死に直結するもの、つまり自然の猛威や他の動物の危険性にまつわるものがメインでした。そのため、ストレス環境下ではなかなか眠れないように本能がセットされているのです。

睡眠は危機回避のために不可欠

 ショッキングな映像を見せて、その晩に睡眠した人と、徹夜した人の経過を見るという実験がなされたことがあります。この結果、徹夜をした人は眠った人に比べて映像を思い出したときの恐怖感が薄らぐことが報告されています。

 つまり、ショックがあった日によく眠ると、心のなかにその出来事が深く刻みこまれる可能性が高いということです。生活に関わるリスクを忘れないようにし、危機をきちんと回避できるようにする脳の作用だと考えられます。逆に睡眠が不足していると、せっかく学習したリスクを忘れてしまい、危機に見舞われたときに対処できない可能性があります。

「嫌なことがあったから寝てしまおう」という考えは、さっさと忘れたいからではなく、しっかり覚えておいて今後に生かそうとする人間の隠された機能なのかもしれません。

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