*

電車の中で猛烈に眠くなるのはなぜ?

公開日: : 最終更新日:2014/06/12 睡眠に関する基礎知識

058845

終電を乗り過ごしてしまう理由とは

仕事が終わり、帰りの電車でうっかり寝てしまって、目的の駅を乗り過ごす…。そんな経験をしたことがある人もいるでしょう。乗り換えれば帰れる時間帯ならまだいいのですが、終電だと乗り過ごすと電車では帰宅できなくなり非常に困ったことになります。結局タクシーで1万円以上かけて帰宅した、なんてことはできれば避けたいところです。

スポンサーリンク

どうして電車の中だと眠くなるのか?

電車での眠気は、体の傾きを感知する前庭感覚(平衡感覚)が深く関わっています。前庭感覚が体の揺れを検知すると、脳の覚醒に関わる上行性網様体賦活系という神経系統が動作します。

体が強くすばやく揺れた場合は、前庭感覚が上行性網様体賦活系を活発にして脳を覚醒させます。これは、うとうとしている人の体を強く揺さぶると目覚めたりすることからもわかります。

ところが、体がゆっくりと単調なリズムで揺れた場合は、反対に上行性網様体賦活系の働きが弱まり、脳が眠くなることがわかっています。例えば、赤ちゃんを抱っこしたり、ゆりかごに入れてゆっくり揺らすと前庭感覚の作用が働き、眠らせることができます。

電車の中は単調な振動がゆっくりと起こる空間なので、上行性網様体賦活系の働きが弱まりやすくなっています。そのため、電車の椅子に座っているとだんだん眠くなるのです。睡眠不足だったり、疲れがたまっていると余計に眠くなることでしょう。

終電の異様な眠気の秘密

電車に乗っていると眠くなりやすいことはわかりましたが、それではなぜ終電は輪をかけて猛烈に眠くなるのでしょうか? これには、深部体温リズムが関係しています。

>>睡眠を支配する3つの生体リズム

深部体温は起床後11時間後にピークを迎えますが、その後は徐々に下がっていきます。仕事が終わって帰宅する時間帯は深部体温が最低温度に向かってどんどん下がっているタイミングなので、眠気を感じやすくなります。そこに電車の前庭感覚による眠気が重なるため、2重の効果で強烈に眠い状態となるのです。

終電で眠るのは生体リズムの面でもオススメできない

終電で寝てしまうと目的の駅を乗り過ごす可能性がありますが、問題はそれだけではありません。もし目的地で起きられたとしても、眠ってしまった分生体リズムが後ろにずれることになり、家に帰ってから寝つけなかったり、寝ても疲れが取れないといった事態になってしまいます。そして、また次の日に居眠りしてしまい、朝の疲れが取れず…という悪循環になってしまいます。このリスクは終電に限らず、夜の時間帯の電車ではいつでも起こりうることなので、学生や主婦の方でも注意が必要です。

夜に電車の中で眠くなった場合は、できるだけ帰宅するまで我慢する必要があります。

関連記事

winter_sleep

春になると眠くなるはウソ?秋から冬にかけて眠くなる仕組み

photo credit: blmiers2 via photopin cc 人間にも冬眠のシステ

記事を読む

sleeping_time

最適な睡眠時間は何時間なのか?8時間睡眠論はホント?

睡眠時間はほどほどが一番いい 「何時間眠れば疲れがとれるのか」 「何時間眠るのが最適なの

記事を読む

summer_hot

暑い夏や寒い冬に寝つきが悪い、眠れなくなる理由は?

photo credit: camerakarrie via photopin cc 暑い夏も寒い

記事を読む

fear

ストレスは寝ても解消しない!睡眠による記憶整理のしくみ

photo credit: *eddie via photopin cc 恐怖感は眠るほどに定着す

記事を読む

sleep-wake rhythm

午後の眠気には昼休みの仮眠が効果的

目を閉じるだけでアルファ波が発生してリラックス効果が表れる 仕事や学校などで作業をしていると、

記事を読む

serotoningraph

体内のメラトニンが増減する仕組み

人がすっきり目覚めてスムーズに眠れる秘密 朝に光を浴びるとメラトニンが減ってすっきりと目覚め、

記事を読む

nease

寝汗の意味は何?寝汗をかかないようにできる?

寝汗をかいて体温を調整する  眠っている時の汗は「寝汗」と呼ばれます。寝汗は体の深部温度調

記事を読む

badmood

寝起きが悪いならコルチゾールを減らす練習で改善

朝すっきり目覚めるための方法とは 朝起きるときに、人間の体の中ではコルチゾールという副腎皮

記事を読む

bluemonday

休日の「寝だめ」がブルーマンデーの原因になる

月曜日が憂鬱にならないようにするためのコツとは 技術が発展し生活はどんどん便利になっていき

記事を読む

economicloss

睡眠不足は健康被害だけでなく経済的損失を生み出す

不眠不休で働いても稼ぎはよくならない 日本では、睡眠不足になっても眠らずに働き続けることが

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

話題の快眠枕

PAGE TOP ↑